2025年度後期、NHK連続テレビ小説『ばけばけ』。
松江を舞台に、ヒロイン・トキ(モデル:小泉セツ)とヘブン(モデル:ラフカディオ・ハーン後の小泉八雲)の物語が描かれています。
劇中で、ヘブンがこっそり通い詰める山橋西洋料理店。
「明治の松江に、あんなハイカラな店が本当にあったの?」「店主・山橋才路のモデルは?」と気になっている方も多いはず。
実は、当時の松江に実在した魚才(うおさい)というお店がモデルなんです。
今回は、ドラマの元ネタとなった史実と、店名の由来について詳しく解説します。
山橋西洋料理店のモデルは松江の魚才(うおさい)
ドラマに登場する山橋西洋料理店のモデルは、明治時代に
というお店です。
なぜ「山橋」という名前なの?
ドラマでは柄本時生さんが店主・山橋才路(やまはし さいじ)を演じていますが、この名前にはしっかりとした由来があります。
- 実在の店主: 鎌田 才次(かまだ さいじ)さん
- 劇中の店主: 山橋 才路(やまはし さいじ)
実在した店主「才次」さんから一文字取って、ドラマでは「才路」という名前になっているんですね。
こうした細かなオマージュを知ると、ドラマがより一層楽しくなります。
山橋薬舗の史実は山口薬局についてはこちらの記事がおすすめ

史実でも凄かった食生活!小泉八雲は洋食が恋しかった
ドラマでは、ヘブンがトキに内緒でこっそり洋食を食べるシーンが印象的ですが、これは完全な史実に基づいています。
毎晩届けられたフルコース
当時、松江に赴任したばかりのハーンは、日本食にも興味を示しましたが、やはり故郷の味が恋しかったようです。
そこで、松江でいち早く西洋料理を始めていた『魚才』から、毎晩ビフテキ(ステーキ)付きの洋食フルコースを自宅まで取り寄せ、ワインと共に楽しんでいたという記録が残っています。
魚屋から洋食店への転身
モデルとなった『魚才』は、その名の通りもともとはお魚屋さんでした。
しかし、店主の鎌田才次さんは非常に先見の明があり、明治20年代という早い時期に西洋料理の提供を始め、松江のハイカラ文化を支えました。

妻・セツ(トキ)が料理の作り方を教わった場所
ドラマでも描かれたトキの料理の悩み。
史実でも、セツさんは夫であるハーンのために、この『魚才』から西洋料理の作り方を学んだり、材料を仕入れたりしていました。
ハーンが偏食気味だったこともあり、セツさんは『魚才』の助けを借りながら、慣れない西洋料理を懸命にマスターしていったのです。
この西洋料理店の存在は、ハーンとセツには欠かせないお店でした。
松野トキ今のようにネットも本もない時代、愛する夫のために一生懸命に未知の料理を作ったセツさん。
その健気さには胸を打たれますね。
まとめ
朝ドラ『ばけばけ』に登場する山橋西洋料理店。
その正体は、実在した魚才であり、店主・鎌田才次さんの熱意によって生まれた松江洋食文化のパイオニアでした。
残念ながら現在は、当時の建物は残っていませんが、松江市内のゆかりの地を巡ると、ハーンやセツが感じたハイカラな風を感じることができますよ。











コメント